日本伝承に登場する「蜘蛛妖怪」一覧
日本各地の民話や古典文学に登場する蜘蛛にまつわる妖怪を一覧形式で紹介します。異形の姿と不気味な伝承が特徴的な存在たちをご覧ください。
1. 土蜘蛛(つちぐも)
- 別名:地蜘蛛
- 特徴:巨大な蜘蛛の姿で山野に潜む
- 伝承:『古事記』『日本書紀』に記載される古代種族説も
- 分布:近畿地方の山岳地帯
2. 女郎蜘蛛(じょろうぐも)
- 別名:絡新婦(らしんぷ)
- 特徴:美女の姿で男性を誘い捕食する
- 伝承:平安時代の怨念が化身した説
- 文化影響:『妖怪ウォッチ』など現代作品にも登場
3. 蜘蛛火(くもび)
- 別名:提灯蜘蛛
- 特徴:暗闇に浮かぶ蜘蛛形の怪火
- 伝承:旅人の行く手を阻む不吉な前兆
- 分布:東北地方の峠道
【妖怪豆知識】
蜘蛛の巣は「結界」の象徴とされ、神社のしめ縄にも通じる神聖な意味を持つ反面、妖怪の巣窟として恐れられる両義性があります。
※現代の創作物では『ゲゲゲの鬼太郎』の子泣き爺(蜘蛛妖怪説あり)や、『となりのトトロ』のクモネコなど、蜘蛛をモチーフにしたキャラクターが多数存在します。