# 舞の原点から現代まで
## ~和の心を躍動させる「舞ワ」の魅力~
### いにしえのリズムが息づく芸能
日本における「舞」の歴史は神話時代に遡ります。巫女が神前に捧げた神楽舞から、宮廷雅楽の優美な動作まで、身体表現は常に「祈り」と共鳴して発展。能楽のシンメトリカルな動きには、幽玄の美が宿り、歌舞伎舞踊の派手な見得切りは江戸の美意識を体現しています。
### 祭りに息吹く民俗舞踊
阿波踊りの「踊る阿呆に見る阿呆」という熱狂、東北の鬼剣舞に込められた鎮魂の念。各地の祭りで継承される郷土芸能は、大地と結びついた生命の躍動感を伝えます。沖縄のエイサー太鼓と一体化する琉球舞踊は、まさに「ワ」(輪)を形成する共同体の芸術です。
### 現代に革新する身体表現
アヴァンギャルド舞踏が戦後世界に衝撃を与えて半世紀。現在では和太鼓とヒップホップを融合させた「ジャパニーズストリートダンス」が若者文化を席巻しています。2025年大阪万博では、プロジェクションマッピングと能楽師のコラボレーションが予定されるなど、「舞ワ」の進化は止まりません。
### 体験型ワークショップ急増中
東京・浅草や京都・祇園では、観光客向けに着物を着て日本舞踊を学ぶプログラムが人気。SNS時代の「#舞チャレンジ」タグでは、自宅で習得した仕草を披露する動画が拡散されるなど、伝統芸能の新たな伝承形態が生まれています。
**次世代へ繋ぐ架け橋として**
「舞」は単なるパフォーマンスではなく、日本人の精神性を伝える生きた文化遺産です。この「ワ」(和)の心を、私たちは未来へと舞い継いでいく使命を担っているのです。