業務スーパーで米麹価格が上昇中の実態
近年、業務用スーパーで取り扱う米麹の価格が顕著な上昇傾向を示しています。2023年後半から続く値上げの背景には、原料米の不作に加え、燃料費高騰に伴う物流コストの増大が直接影響しています。特に東北地方の主要産地における天候不順が、米麹の基幹原料となる米の供給量を減少させたことが主因と分析されています。
価格変動の具体例
- 500gパック:1,280円 → 1,580円(23%UP)
- 業務用5kg袋:10,800円 → 13,200円(22%UP)
- 年間価格変動幅:過去最大18%
代替品活用でコスト削減
発酵食品メーカーや飲食店では、米麹の代替素材活用が急務となっています。岡山県の老舗醸造所では、大麦麹を30%混合使用することで原材料費を18%削減することに成功。また、家庭では乾燥麹の再利用技術が注目を集めています。
✓ 節約の知恵:使用済み麹を天日干し→粉末化→調味料として再利用可能
今後の見通しと対策
農林水産省の予測によると、2024年度中盤まで価格高騰が継続する見込みです。業務用買い付けの際は、複数店舗の価格比較アプリ活用が必須。主要チェーンでは、毎週火曜日に入荷情報を更新する傾向があるため、タイミングを逃さないことが重要です。
賢い購入テクニック
- 複数店舗の特売日を把握
- 長期保存可能な冷凍麹を活用
- 共同購入グループへの参加
米麹に依存しない新しい発酵技術の開発も進んでおり、近い将来に代替製品が市場に出回る可能性があります。現状では計画的かつ効率的な原材料調達が求められる状況が続きそうです。